筋トレをすると耳にすることが多くなる超回復という言葉ですが、筋肉痛が治ると超回復して以前より筋肉が強くなる!と聞いたことがありませんか?
初心者であればそれをスッと鵜呑みにしてしまいますが、筋肉痛にならなければ超回復や筋肥大はしないのか、という疑問を感じますよね。
ようこそ、我が同志よ。
私はこの言葉を初めて聞いた時「筋肉痛にならないと筋肉が大きくならない。つまり筋肉痛にならなければ筋トレとしては足りていないんだ」と思ってしまいました。
しかし、結論から言いましょう。
筋肉痛になると筋肉がつくという訳ではない。
正確には超回復して筋肥大をするのに筋肉痛は関係ないという事です。
どういうことなのか、一つずつお話ししていきましょう。
筋肉痛と超回復の関係!筋肥大に影響するのはどっち?

そもそも筋トレをする人の目的は筋肉痛になる事ではなく筋肥大して男らしい身体をつくることですよね。
そこで、まずは筋肉痛と超回復の仕組みを理解し、どちらが筋肥大に影響しているのかを知りましょう。
筋肉痛については現代医学でもはっきりと解明できていないのですが、有力な説によると、筋肉痛は筋トレによって傷ついた筋繊維が修復する際に発生する炎症による痛みとされています。
超回復の仕組みは筋繊維に刺激が入り、「身体がこのままではヤバい!」と脳が危機感を覚える事で適応行動をとり、筋肉を強く太く成長させるというもの。
筋肉痛が治ると超回復で筋肉が強くなると言われているのは、脳が危機感を覚えるほどハードなトレーニングで筋肉を追いこんだ結果、筋繊維が傷ついたので筋肉痛の発生に繋がったという流れが多いからです。
では、実際筋肥大に影響があるのは筋肉痛か、超回復か。
答えは超回復です。
筋肉痛は傷ついた筋繊維が修復する際に発生する痛みなのですが、これはあくまで筋肉を追い込めたかの指標でしかなく、実際は超回復によって筋肉は肥大します。
しかし、筋肉痛になったから超回復をして筋肥大するんじゃないの?と思うと筋肉痛も筋肥大には関係しているように思いますよね。
確かに関係はしているのですが、絶対条件ではないのです。
超回復が起これば必ず筋肥大は起こりますが、筋肉痛になれば必ず筋肥大するという事ではないのです。
では何故、筋肉痛になっても筋肥大しない事があるのか、それを続きでお話ししましょう。
筋肉痛になると筋肉がつくの?真実をお答えします!

筋肉痛になると筋肉がつくのかというと、答えはどちらとも言えない。
というのも、筋肉痛のメカニズムが完全に解明されていないので、超回復と筋肉痛の関係性がハッキリと見えないから。
まず、超回復を起こすために筋肉痛を起こさなければならないのかというと、決してそうではありません。
筋肉はトレーニングを始めた当初こそ、全てが新しい刺激ですのでちょっと鍛えただけですぐに筋肉痛になりますが、何度も同じ刺激を加えていると身体が刺激に慣れてしまい、いつものトレーニングより少し負荷を上げても筋肉痛になりにくくなるのです。
かといって同じ刺激でもしっかり追い込めば筋肉は付きますので、筋肉痛にならなくても筋肥大するという事はある。
あくまで筋繊維に刺激を与えるためにトレーニングは行うものですので、筋肉痛がその過程でなってもならなくても関係ないのです。
そして、筋肉痛になったから筋肉がつくのかと言うと決してそうでもない。
筋トレの原則の一つに意識性の原則というのがあり、簡単に言うとトレーニングしている部位を意識して鍛えましょうという事です。
筋トレの際に脳がしっかりと鍛えている個所を認識することで、より効果的な成果を生むことが分かっています。
例えば、足腰を鍛えるという意識をもって太もも、ふくらはぎ等への刺激を意識しながらランニングを行うのと、ダイエットで無理やりやらされているだけで何の意識もないままにランニングをしている人とでは、同じ運動を同じ量だけ行ったとしてもトレーニングの効果としては明らかに変わってくるのです。
日常生活で筋トレ以外で筋肉痛になることだってあります。
「久しぶりに運動して筋肉痛になった」という何の意思もなく「ただなっただけ」の筋肉痛で筋肉はつきませんよね。
トレーニングの意識がないまま運動を行って筋肉痛になっても脳が危機感を覚えないため、ただ単に傷ついた筋繊維が修復作業をしているという状態にしかならないのです。
つまり、筋肉痛になって筋肥大するという事はもちろんありますが、筋肉痛になったからって確実に筋肥大するわけでもなく、筋肉痛にならなくても筋肥大する事もあるという事。
筋肉痛になれば筋肥大するという絶対性はありません。
筋肥大を目指すならば筋肉痛になる事を目的にするのではなく、しっかり意識して筋肉に刺激を入れる事を目的にするべきなのです。
まとめ

筋肉痛になると筋肉がつくという訳ではない。
筋肉が筋肥大をする上で必要なのは超回復であり、筋肉痛が筋肥大の絶対条件として必要なわけではありません。
日常生活で筋トレ以外で筋肉痛になることだってありますが、「久しぶりに運動して筋肉痛になった」という何の意思もなく「ただなっただけ」の筋肉痛で筋肉はつきません。
意思をもってトレーニングを行って筋肉に刺激を与え、追い込むことが筋肥大には重要であり、筋肉痛は筋肉に刺激やダメージが入っている目安程度で超重要という訳では無いのです。
筋肉痛になれば筋肥大するという絶対性はありません。
筋肥大を目指すならば筋肉痛になる事を目的にするのではなく、しっかり意識して筋肉に刺激を入れる事を目的にするべきなのです。
共に細マッチョを目指して邁進しましょう!
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