筋トレについて調べていると「RM」と言う表現をよく目にすることがありますよね。
文脈から考えて「なんとなく回数の事を言っているのだろう」という事はわかるし、それでいいと思っていませんか?
ようこそ、我が同志よ。
私がそうでした。「RMって回数やろ?」とそれ以上何も勉強せずに、とにかく筋トレと思っていた頃がありましたが、RMの意味を知ってからは、細マッチョになるという目標に対して非常に非効率的な筋トレを行っていたと思ってしまいました。
RMの意味を理解することであなたの筋トレは飛躍的に効果が増す。
ここでは単なる回数を示しているわけではないRMと、それによく似たRepという言葉との違いをお話ししましょう。
「RM=回数」ではなく、限界に達する回数!

RMという言葉は文脈的に「15RM」などのように使われるので、回数である事はわかりますよね。
しかし、これは単なる回数ではない。
どういう事かと言うと、RMは正確には「Repetition Maximum(レペティション・マキシマム」という言葉の略で、繰り返し行える最大回数という意味になります。
つまり、5回で限界となり6回目が出来ない場合は5RMとなるのです。
RMによる筋トレの効果、目的について簡単に表に纏めたので、あなたのトレーニングの参考にしてくださいね。
強度(%) | RM(限界回数) | 狙うべき効果、目的 |
100 | 1 | 筋力アップ |
95 | 2 | |
93 | 3 | |
90 | 4 | |
87 | 5 | |
85 | 6 | |
80 | 8 | 筋肥大 |
77 | 9 | |
75 | 10~12 | |
70 | 12~15 | 筋肥大、筋持久力 |
67 | 15~18 | |
65 | 18~20 | |
60 | 20~25 | 筋持久力 |
50 | 30以上 |
このRMという表現が使われる理由は、筋トレは単純に何キロを持ち上げるかではなく、いかに筋肉に刺激を与えるかがポイントだから。
例えば10kgのダンベルでダンベルカールを正しいフォームで12回以上出来る人が、「筋肥大が目的なら12回程度の回数でいいんだ」といってそのトレーニングをずっと続けていても、筋肥大しませんよね。
筋トレの原則には「漸進性の原則」というものがあり、身体が慣れた(筋肉が付いてきた)場合は少しずつ負荷を強くしていくことが非常に重要。
そうすることで脳はその負荷、刺激に対して耐えられる身体を作ろうとして筋肉をつけようと働くのです。
逆に、同じ10kgのダンベルでも、それまで8kgのダンベルでダンベルカール12回が限界だった人が10kgで12回を目指して限界まで行った場合、筋肉に刺激が入る事が想像できますよね。
つまり、筋トレにおいて重要なのは単なる回数ではなく、限界に到達する回数であり、それがRM。
人によって同じ重量でもかかる負荷が違うため、このRMに沿って行う事で、あなたの目標と体力に合わせた筋トレを行っていきましょう。
筋トレにおけるRMは限界の回数!Repは反復回数!

RMと同時によく見かけるのが、「Rep」という言葉で、その意味は「反復回数」ということなのですが、これだけ見るとRMとよく似ていますよね。
そこでRMとRepの違いをお話ししましょう。
Repですが、正確には「Repetition(レぺティション)」と言う言葉で、「繰り返し」という意味を持っています。
RMの「R」もRepetitionなのでますます同じ意味に見えますが、実は全く違う。
RMは「その動作の限界を迎える回数」を示しているのに対し、Repは「その動作の反復回数そのもの」を表しています。
つまり、10kgのダンベルでダンベルカール10回が限界で11回目が上がらない場合は10RM、それを実際に10回出来たら10Repとなり、もしも8回しか出来なかったのなら8Repになる。
これがRMとRepの違いです。
繰り返しますが、RMは次の1回が出来ない限界となる回数、Repはその動作を何回したかという単純な反復回数になります。
一見同じようにも見えますが全く違う内容ですので、覚えておきましょう。
まとめ

RMは正確には「Repetition Maximum(レペティション・マキシマム」という言葉の略で、繰り返し行える最大回数という意味になります。
10kgのダンベルでダンベルカールを正しいフォームで12回以上出来る人が、「筋肥大が目的なら12回程度の回数でいいんだ」といってそのトレーニングをずっと続けていても、筋肥大しませんし、余力を残す筋トレに意味はありませんよね。
限界まで筋肉に刺激を与えてやることが筋トレには重要であり、その限界となる回数こそがRM。
RMとよく似た言葉でRepというのがありますが、これは単純な反復回数を意味するので、腕立て30回=30Repという表現になり、RMとの意味合いはまるで違います。
細マッチョになるために筋肉をつけたいなら普通の腕立て伏せを30Repも50Repもするのではなく、重りを背負って10Rep程度で限界になるような負荷を与える必要があるという事です。
この事を理解したあなたなら、目標達成のためにどんな筋トレをすればいいかが、既に頭の中にイメージ出来ているでしょう。
大丈夫です。これを読んでいるあなたなら出来ますよ。
共に細マッチョを目指して邁進しましょう!
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